伝説

ダイヤモンドには魔の力が宿る?伝説のダイヤモンド コ・イ・ヌールとホープ・ダイヤ

プロポーズにはダイヤモンド?

みなさんが宝石を意識するのはどんな時でしょうか。

宝石のジュエリーとイミテーションのアクセサリー

宝石といえば、ダイヤモンド、ルビー、エメラルド、ルビー、パールなど、美しいジュエリーを思い浮かべます。現在は、イミテーションのアクセサリーがたくさん作られていて、安価な値段でキラキラとしたアクセサリーを購入することが出来ます。ですが、本物の宝石は高価で、神秘な魅力を持っているように思えます。

婚約指輪

宝石を一番意識するのは、やはり婚約指輪でしょう。婚約指輪に、大きなダイヤモンドの付いた指輪をもらうことは、女性の憧れや夢です。婚約指輪に見る価値とは。愛の証、ステータス、男性の覚悟などを、女性は感じるのではないでしょうか。

セレブリティが愛するジュエリー

宝石は、セレブリティに愛されてきました。ジュエリーを身に付けることで一目置かれ、人やお金、愛が寄ってくるとされています。ルビーは愛を、パールはご縁を連れてくるなど、種類ごとの言い伝えもあります。また、ジュエリーが壊れた時は、災いの身代わりになってくれたとも言います。

 

日本

日本では、天武天皇が、天皇になる前の権力争いの際、正妻の讃良皇女にありったけの宝石で飾らせ、その皇后然とした姿に兵士たちが勇気づけられたという逸話があります。

ヨーロッパ

ヴァン・クリーフ・アーペルには、これを身に付けると王妃になるというジュエリーがあるそうですし、ショーメのティアラを結婚式で身に付けることは、ナポレオンの妻ジョゼフィーヌが身に付けて以来、セレブリティの習慣となっています。

アメリカ

アメリカのジュエラーと言えば、ハリー・ウィンストンです。ハリー・ウィンストンは、大きくて資産性のある宝石のみを扱ったジュエリーを作っています。世界大戦時には、お金に困った貴族たちから大物の宝石を買い取り、良い宝石を手に入れました。ハリー・ウィンストン社は、1943年以来、ハリウッド女優らに宝石の貸し出しを行い、宣伝をしてきました。

ちなみに、「愛」と「ダイヤモンド」を結びつけた広告戦略を始めたのも、アメリカの広告代理店です。

ダイヤモンドの魔力

古来より、ダイヤモンドは魔力を持つものとして言い伝えられてきました。どのような力があると言われてきたのでしょうか。

インド

ダイヤモンドは、4000年以上前に、インドで初めて発見され、13世紀頃から国王たちの指を飾っていました。ダイヤモンドを持つことで、徳と健康を手に入れ、不満、誘惑、害悪から身を守ってくれると信じられてきました。ダイヤモンドはごく稀にしか発見されなかったため、神秘性を持っていました。

ヨーロッパ

ダイヤモンドは、インドから陸路や水路で東西へ運ばれ、戦時には戦利品として略奪の対象にもなりました。ローマでダイヤモンドは「毒薬をも中和し、狂乱をも中和し、無駄な不安を払拭する」と信じられていました。13世紀のフランスでは、国王のみがダイヤモンドを身に付けることを許されていました。

キリスト教が広まった1000年の間は、ダイヤモンドが取り立てられることはありませんでしたが、中世になると人々の関心が高まります。ダイヤモンドは毒殺の際のお守りとしても身に付けられ、身に付けることで浄化されて許されると言われていました。

南アフリカ

1870年代に、南アフリカで大量にダイヤモンドが発見されて、状況が一変します。これまで、セレブリティしか手に出来なかったものが、一般の人でも手に届くものになっていったのです。しかし、ダイヤモンドの採掘には、テロリストや密輸者などが関わるようになり、紛争が絶えず、「血塗られたダイヤモンド」として問題になりました。

災いをもたらすと言われているダイヤモンド

ダイヤモンドの中には、所有すると災いをもたらすと言われている、有名なダイヤモンドがあります。

コ・イ・ヌール

「コ・イ・ヌール」とはペルシャ語で「光の山」を意味し、このダイヤモンドを所有するものは、世界を征服すると言い伝えられています。

「コ・イ・ヌール」には、男性が所有すると不幸が起こるという伝説もあります。

このダイヤモンドは、インドで数千年前に発見されたものです。1つの固まりで186カラット、4cmほどある大きなダイヤモンドです。

文献に登場するのは、14世紀の初頭で、インドの国王によって所有されていました。

1739年にペルシャがインドへ侵攻した際、友好の証と言って、ペルシャに奪われてしまいます。その後、ペルシャのナーダル・シャー家の中でこのダイヤモンドを巡る争いが起きています。コ・イ・ヌールのありかを言わないために、拷問にあって、両目をつぶされ、頭から熱湯をかけられた人もいました。

その後、子孫がパキスタン北部に持って逃げたとされていますが、消息が途絶えてしまいます。

再び世に現れたのは、1849年、イギリスの手に渡り、ビクトリア女王に贈られた時でした。コ・イ・ヌールを取り戻そうと、多くの人が試みてきましたが、現在もそのままイギリスが所有していて、エリザベス女王の王冠にはめ込まれています。

ホープ・ダイヤ

44カラットのブルーダイヤです。ホープ・ダイヤは、イギリスの銀行家ホープ家が一時所有していたダイヤモンドです。呪われていると言われていて、ホープ家は全員、無一文となって亡くなってしまったのです。

もとはと言えば、太陽王と呼ばれたフランスのルイ14世が所有していたものでした。マリー・アントワネットの手に渡りますが、フランス革命が起こった時に盗まれ、その後行方不明となります。

その後、様々な人の手に渡り、ホープ家が獲得したのです。ホープ家の次に手にしたエドワード・マクリーンも、ホープ家と同じ運命をたどってしまいます。その他、研磨した人物の自殺や、身に付けて舞台に立った女優が撃たれて殺されたという逸話があります。

1909年には、アメリカへ渡り、ハリー・ウィンストンが購入し、アメリカのスミソニアン博物館に寄付されています。

まとめ

宝石は美しいからこそ、人々の心を動かし、良い出来事も悪い出来事も、引き起こしたのではと思えます。

今は、どんな宝石を買うかと言うより、どのブランドのどういう形のジュエリーを買うかという意識で購入している人がほとんどです。

ですが、中には、宝石の産地や採掘方法にこだわり、石本来の価値を目利きしている人もいます。

どちらが良いとも言えませんが、宝石が本来持つ、不思議な力を感じてみるのも良いかもしれません。